西荻の小さなカフェで辻瞼展を見て

勤め先の秋の祭りが終わり、木曜なのに休日である。車で多摩地区をぐるぐる走って図書館のはしご。翻訳のチェックで必要なクルティウスの『ヨーロッパ文学とラテン中世』と新岩波哲学講座7をようやくゲット。その足で西荻のヨロコビtoカフェへ。「A little bit<lazy」辻瞼展を見る。キュクロプスかルドンの幻想画よろしき一つ目の女の子から凝視され、ぎくりとした。泣いている。苦しんでいる。ストレートな感情の表出。テクスト『天使のフン』を買って帰る。辻瞼の生んだ子供たちのことが書かれていた。とてもよい文章だ。文学が血となっている。飾りではない。「ジュネいいっすよ」といつか言われた言葉を思い出した。そのまんま、その先へ。