太平洋の文化と神話

 明治大学リバティアカデミー・オープン講座にでかける。第1部は文化人類学者、後藤明さんのレクチャー。南太平洋の航海術、創世神話、天文考古学といったスケールの大きな海の文化圏のお話しだった。ポリネシアのカヌーが小笠原や八丈島にまで伝わったという事実は刺激的だった。後藤さんのお話しを伺うのは2回目だが、太平洋にむかって自分の目が一段と開かれる思いだった。第2部はAyuo、管啓次郎弦楽四重奏による音楽劇『ペレ、ハワイの神話』。これも2度目。「トリスタンとイゾルデ」の物語が脳裏をかすめる。今回はダンスにとってひろびろとした空間が与えられた点が効果的だった。PAもよく通っていた。ハワイの神話をまとまったかたちで読んでみたいものだ。