2018-01-01から1年間の記事一覧

サン=ジョン・ペルス『鳥』

サン=ジョン・ペルスの詩集『鳥』を、フランス語のテクストに有田忠郎訳を照らし合わせながらじっくりと読んだ。グリッサンの評論『ラマンタンの入江』のなかで、なぜか『鳥』への言及がないことがずっと気になっていたからだ。グリッサンにとってペルスは…

多桑/父さん

ちょっと遅刻して中野でWC研。温又柔さんのナビで台湾映画を観る。ウー・ニェンツェン監督の『多桑/父さん』(1994年)。日本統治下の台湾に育った鉱夫セガは日本語教育を受け日本に憧憬を感じて育った時代である。20世紀の台湾の人々の暮らしの変化が見…

バロン×晴ツ(横手ありさ)

そろそろ梅雨入りだが今日はまだ大丈夫。仕事を終えて高円寺のライブハウスへ。駅前の回転寿司に入ってから喫茶店でコーヒーを飲み、満ち足りた気分で20時ちょっと前に高円寺GRAINに滑り込む。壁には福島の帰宅困難地域の写真がずらりと飾られている。今晩は…

プロヴァンスの庭で

久しぶりに芝居を見た。仕事のあと、中央線で阿佐ヶ谷アートスペースへ。19時開演。山崎哲構成・演出「朗読と音楽の夕べ=劇の立ち上がり」。独創的な朗読劇だ。教え子のYとAFが舞台美術を担当し、彼女らが製作した4人の作家の肖像が壁面を飾っている。銃声…

コロック:世界文学から見たフランス語圏カリブ海

世界文学から見たフランス語圏カリブ海〜ネグリチュードから群島的思考へColloque international Les Antilles français au prisme de la litterature-monde ; De la négritude aux pemsées archipéliques25日と26日、日仏会館で開かれたきわめて充実したコ…