2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

トルコ近現代詩を読む 詩人を語る

19時より、下北沢アレイホールにてトルコ近現代詩の朗読イベントに参加。会を主催されたイナン・オネルさんが東大言語情報の同期であったことを直前に思い出した。ラテナイズされたトルコ語により産声を上げた近代以降のトルコの詩人たちの系譜、精神、感情…

マリーズ・コンデ『料理と人生』(大辻都訳、左右社)

ものすごく面白かった。まるでマリーズが日本語で語っているかのような錯覚を覚える素晴らしい翻訳。文学と料理という二つの領域を追求したマリーズ・コンデ。グアドループで生まれ、アフリカ人と結婚してアフリカで暮らし、そしてその後イギリス人の伴侶と…

トルストイ『戦争と平和』6

『戦争と平和』第6巻(望月哲男訳)を読了。ついにトルストイ・セッションが終了した。フランス軍の敗走の後を物語は追うことをしない。登場人物たちのエピソード群はピエールがペテルブルグに出発するところで終了する。戦争俯瞰と個人への接近という二極…

シリル・ルティ『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家』(2022)

夕方、シネスイッチ銀座でGODARD seul le cinémaを観る。『勝手にしやがれ』や『気狂いピエロ』などヌーベル・バーグ時代の作品しか知らない僕のような人間にはゴダールの絶好の入門だった。面白かった。ただデジタルにシフトした最晩年の作品も紹介してほし…