2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

中村隆之『エドゥアール・グリッサン』

エドゥアール・グリッサン(1928−2011)は21世紀に読まれるべき作家である。カリブ海のフランス植民地である小さなマルティニク島に生まれ、パリに留学し、そこで詩人としてデビュー。書評家の仕事を積み重ねるとともに、ネグリチュードの詩人セゼールから「…

セゼール、キンケイド、シュバルツ=バルト、環カリブ文化研究会へ

午前中、子守。Yの最後のオイリュトミー。それから子供たちが輪になって毛糸のひもを使って図形を作りながらの掛け算の授業。さまざまな幾何学模様の出現にみんなびっくり。 午後は本郷の外大サテライトキャンパスにて第2回環カリブ海研究会を聴講。福嶋亮…

第3回プレザンス・アフリケーヌ研究会:セゼールと『アコマ』

午前中、新しい人生のステージへ旅立つ若者たちを見送り、午後2時より外大AA研へ。 まずは松井裕史さん「隆起する大地の夢想−−セエールの詩学と政治」。土地+人+言語がワンセットになって立ち上がるnation。文学はその構築を担う。クレオール文学の領域は…

ボッティチェリ展

豪華絢爛の「書物の聖母」のチラシにおびき寄せられて(?)、東京都美術館でボッティチェリ展を見る。繊細な描線と表情。師匠のフィリッポ・リッピ、弟子のフィリッピーノ・リッピと比べてもインパクトの差は歴然としている。まったく月並みな言い方だが、…