2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Portraits展&ブラジルの話2

仕事が早くひけたので日本橋高島屋の美術画廊へ。14人の写真家によるPORTRAITS展。ポートレートという角度からアイデンティティへのさまざまなアプローチする。多くの作家が当然のことながら「顔」にフォーカスするなかで、電車の移動とともにぶれて流れる顔…

凍てついた冬の日が続く。しかし少しづつ日が長くなってきた。澄み切った夜が降りてくる頃、お皿のような三日月の左に、金星がお皿からこぼれた金平糖のように輝いていた。「世界各地を巡り、芸術はつくるものではなく、植物が生えるようにその土地から生ま…

ブラジルの話

西麻布のRainiy Day Bookstore & Cafeで旦敬介×港千尋×管啓次郎のトークショー。管さんの文庫版『コロンブスの犬』出版記念イベントで、そこに収録された港さんの写真展でもある。80年代、冒険の青春を送った3人の話しは凄く面白かった。同時に自分の80年代…

スクラップ・ブックから

去年から部屋のなかに散乱していた朝日新聞の切り抜きをスクラップ・ブックに整理した。いくつかの印象に残った記事。 2011年11月3日、韓国の指揮者チョン・ミョンフンへのインタビュー「音楽は政治を変えるか」。彼は北朝鮮と韓国の合同オーケストラの実現…

宮澤賢治のほうに

管啓次郎プロデュースによる古川日出男のCDブック『春の先の春へ』を聴く。1月5日、湯田中の温泉宿の吹雪の夜に無言でテクストを読んだ。そして今日は朗読を聴いた。12月24日のサラヴァ東京の、あの鬼気迫る渾身のライブを思い出す。というより、あのライブ…

ひと区切り

ここ1カ月ほど根をつめていた翻訳のゲラ直しが終わる。あとは使えるシロモノになっていることを願うばかりだ。とにかくほっと一息ついて、おととい卒業生のパーティ―に出る前に渋谷のタワーレコードで買ったCD『エディ・ルイス・トリオ』を聴く。1968年の録…