ひと区切り

ここ1カ月ほど根をつめていた翻訳のゲラ直しが終わる。あとは使えるシロモノになっていることを願うばかりだ。とにかくほっと一息ついて、おととい卒業生のパーティ―に出る前に渋谷のタワーレコードで買ったCD『エディ・ルイス・トリオ』を聴く。1968年の録音。ドラムスはケニー・クラーク、ギターがルネ・トマス。やや、こいつは凄いぞ。何の変哲もないバップやモードなんだが、ジミー・スミスなんかに比べてなんというか、きっとストップの使い方とかがちょっと違うのか、音に色彩感がある。そしてとにかく音楽が生き生きしている。68年においては「保守的」な音楽だが、スタイルうんぬんは余り意味がないほどすばらしい。Alain Gerberがライナーでほめちぎっているが、演奏を聴いて決して大げさではないと納得した。i podにも入れて、しばらく持ち歩こう。どのトラックもいいが、能天気なラストのDon't Want Nothin'がご機嫌だ。