2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

キンケイドを読む

文学・環境学会での発表に触発されて、『川底に』(1983年、管啓次郎訳)と『小さな場所』(1988年、旦敬介訳)を読了。『川底に』は1949年旧英領アンティーガ生まれのジャメイカ・キンケイドの記念すべき処女作である。変幻自在の「わたし」の成長の軌跡を…

ASLE-Japan大会(2) フランス語圏パネルなど

翌日、23日はフランス語圏パネル。タイトルは「エコロジカルな視点で見たフランス語圏文学」。まずは鵜戸聡さん。カテブ・ヤシンに描かれるアルジェリアの環境。驟雨のたびに流れをとり戻す「ウェド」(ワジ)は死と再生の象徴である。はるかに古代ヌミディ…

ASLE-Japan大会(1) 今泉先生からシートンのお話しを聴く

当日の朝まで準備に追われた。ルネ・デュボスの何冊かの著作に目を通し、猛烈な残暑の太陽が照りつける上信越道を飛ばして、汗だくで小諸の安藤百福研修センターに到着したときにはすでに15時半をまわっていた。山林に囲まれたウッディでモダンな施設である…

テノール歌手とジェロニモたちの偶景

初台の東京オペラシティで『ザ・テノール 真実の物語』を妻と観る。甲状腺がんで声を失ったが奇跡的に復活を遂げた韓国のテノール歌手、ベー・チェチョルの物語。日野原重明さんの微笑ましいトークもあった。そのあと夕方から馬喰町ART+EATで今福龍太氏を囲…