新しい南画の世界

勤め先の秋の祭りが終わって数日間のオフ。今日は水天宮近くのミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションに「新しい南画の世界」と銘打たれた版画展を観に行った。大好きな浜口陽三のメゾチントの前に佇むと、たちまちひっそりとした闇の時空へと吸い込まれていく。西久松綾のナマズが楽しい。説話的なストーリー空間が広がる。墨絵と画文のバランスで表現される南画のスピリットは、吉増剛造後藤理絵の作品に継承されていると言えようか。とりわけ、吉増剛造や石川久楊のアプローチに連なる後藤理恵さんの作品は素晴らしい。エクリチュールは形象へと姿を変えつつ飛翔する。ちょうど2年生の英語で書とアートの連関についてのエッセイを読み始めるので、後藤さんの作品を紹介させていただこうと思う。

それにしても暑い。水天宮から隅田川沿いを散歩して汗びっしょり。箱崎のシティ・エア・ターミナルのなかのカフェで一休みして帰る。人が少なくゆっくり本が読めたのがありがたい。