『北と南』 vol.2

 第2号も充実である。河内君、すばらしいです。仕事特集(東京特集だけど)は相変わらず面白い。大辻都の「レッド・ダート・ブルース」は、作者の持ち味である夥しい固有名が次から次へと小気味よく周到に繰り出されるリズミカルな文体が赤羽団地を拠点とする時空の大きな構えを得て長編の予感(?)。「しんどい散歩」に触発されて、今度の山梨旅行は栖雲寺に寄ってみようかな。管啓次郎の詩行はいつになくセンチメンタル。「ミスター・ベイカーのマンゴー」を食べてみたい。「単純児句帖」のファンです。


蕎麦すする子が飽きている日曜日


クラシックな余韻がいいです。秀逸。