ミュージカル映画『レ・ミゼラブル』

仕事先でミュージカル映画レ・ミゼラブル』(トム・フーパー監督、2012年)を見る。ミュージカル映画なんて自分から見ることはまずないがこいつは驚いた。アフレコでなく歌と演技が同時撮影なのだそうだ。「うた」というかたちで発せられることばには独特の力がある。それは明らかに「台詞」で構成される映像とは違ったインパクトを与える。クライマックスは1832年の6月暴動(最初うっかりパリ・コミューンだと思い込んでた、はやとちり...。)ルイ・フィリップ王政を倒さんとするこの暴動の鎮静化によって7月革命はひと段落するのだが、パリの民衆や学生の蜂起の場面は印象的だった。見終わった後、ティーンエイジャーに特定秘密法のときの国会周辺デモのことをそれにつなげて話す。アクションを起こすことの意味。思いもよらず若者たちが真剣に耳を傾けているのにこちらが驚いた。20歳になり選挙権をもつときに真剣に行動することが大切なんだよ、と締めくくった。