横浜のDAMNATION

しばらくお休み状態となっているWC研の久しぶりの集まりに横浜に出かけた。関内のジャック&ベティで15時から『ダムネーション』(ベン・ナイト&トラヴィス・ラメル監督、2014年、アメリカ、87分)を観る。アメリカ合衆国で過剰に作られたダムの取り壊しを主題としたドキュメンタリー。活動家たちがダムの面にペンキでプロテストのグラフィティを描いてゆく。そのユーモアとそれを許容する社会の反応がほのぼのとして環境映画につきものの深刻さがない。ダムが取り壊されたあとの自然の回復力はつよい。数年で鮭が川に戻ってくる。派手にダイナマイトで破壊されるダムの連続映像は観ていて気持良いし、環境の未来に希望を感じるフィルムだった。しかしこれを見ながら、原子力発電所の深刻さをあらためて感じてしまう。せきとめた水は流せばよい。しかし核廃棄物はそうはいかないのだから。
 大岡川沿いを皆でぶらぶら散歩しながら中島古書店に立ち寄る。『モモ』と土方定一の『ブリューゲル』と中村和恵さんの詩集『天気予報』(これは新刊)を買って店を出る。明日は冬至、とっぷりと日が暮れた中華街に向かう。媽祖廟に立ち寄り、「六福楼」にて忘年会。河内くんが推薦する中華街のお店ははずれがない。とても美味しかった。また来よう。