万聖節に

昨日の朝、母が90才で帰天した。2年前から肺癌を患ったが特に何の治療もせず、最後まで自然に任せて暮らした。お盆すぎに黄疸が出て9月になって入院、すい臓に転移していたが、最後まで少しずつ食べ、よくしゃべった。亡くなる前夜、3人の息子は病室に集合し、個室をいいことにして、痛み止めで意識もうろうとした母親のそばでこっそりノンアルコールビールと焼き鳥と巻きずしを持ち込んで、昔話に花を咲かせてワイワイやりながら食べた。母はちょっと笑ったような気がした。そして次の朝、静かに息を引き取った。やるべきことを全部やり遂げた人だった。今日はToussaint、万聖節。熱心なクリスチャンであった母は、きっと今頃聖人たちに混ぜてもらってご満悦のことであろう。