ミクマク賛歌

今日は東京文化会館で高校生の音楽会を聴く。そのなかで、北米ミクマク族の音楽に触発されてL.Adamsという作曲家が書いた「ミクマク」賛歌という合唱曲にノックアウトされた。まず合唱団の半分が観客席に散らばり、舞台上のグループが微妙に音程のずれたロングトーンを重ねていきリゲティクラスターみたいな陶酔的なノイズが出現した。そこにバウロンみたいな太鼓のドローンが打ち鳴らされ、断片的なメロディが展開するのだが、驚くべきことに観客席のメンバーは歯のあいだから息の漏れる音、コヨーテの遠吠えのような叫び、口笛などを発し、ホール全体は北米の荒野へと変貌した。すばらしい曲であった。一気にテンションが上がり、午後は上野から秋葉原まで散歩。JRガード下に出現したすてきなギャラリー・モールを発見した。思いがけない発見のあった一日。