トレチャコフ美術館展

今日は仕事を早目に切り上げて、終了間際のトレチャコフ美術館展に
駆け込む。油彩画のボリューム感を満喫する。ロシア19世紀後半の美術を
まとめて見るのは初めてである。ロマン主義、リアリズムの絵画だが、少しも
陳腐ではなく、技法や表現手段への真摯な情熱があふれ、
どの画面も強力なエネルギーを発散している。自然描写が
すばらしい。見ごたえ十分である。
レーピンはもとより、シーシキンの森の風景、クゥインジの幻想的な光、
レヴィタンの瞑想性に目を奪われた。ああ、何といろいろなものを
自分は知らずに生きてきたのだろう。偉大なるロシア文学を読みふけりたい。