午前中の補習を終えて駒場図書館に立ち寄るために駅の東側の小さな踏切を渡ろうとしていたときだった。前方を歩いていた若い男にはっとした。なんと彼は靴をはいていない。コンビニ弁当を片手に裸足で歩く姿は一見ワイルドで英雄的だったが、足元を気にしながらそろりそろりと歩を運ぶ様子にはどこかその野蛮行為とそぐわぬところがあって面白かった。