世界中のアフリカ 2010

6時開演のところ15分ほど遅れて到着したら、新宿のNaked Loftはすでに超満員だった。50人ほどのキャパのところに100人以上がすし詰めとなり、旦啓介さんの朗読に耳を傾けていた。次が管さんのキンケイド『川底にて』朗読。中村和恵さんとの演劇的な朗読は生き生きしていた。次が中村さんのラブレイズ『ドラゴンは踊れない』。これは面白そうな小説だ。以上が第1部。第2部はコンゴ出身の神父であるロジェ・ムシン・ヴァンジェラさん、ベナン出身のタレント、ゾマホンさんによるトークセッション。ヴァンジェラさんの講演を聞くのは2度目で、ルムンバ以降のコンゴの政治状況の解説。ゾマホンさんはアフリカ紛争問題の根源であるヨーロッパの新植民地主義についての鬼気迫るスピーチ。日本がどれだけアフリカに関心が薄いかが反省させられた。
3部はママドゥ・ドゥンビアのコラとパーカッションとのライブ。コラの音色はピュアで豊かだった。最近コラでジャズを演奏するアルバムを聞いたばかりで楽しみにしていたが、素晴らしい楽器だ。イベントがはねた後、高円寺のレコード店のご主人やダニエラ加藤さんなどといろんな話に花が咲いた。中村和恵編『世界中のアフリカへ行こう』を買って帰る。このところ落ち込んでいたが、元気を貰った一晩だった。