タルコフスキー&Ayuo

 WC研、仁平さんのナビでタルコフスキーアンドレイ・ルブリョフ』(1964‐66)。185分の完全版! 66年のソ連初公開は4日で打ち切りだったそうだ。てっきり宗教色のためかと思ったら、ロシア人が異邦人(タタール人)にやられ過ぎているところが当局に批判されたからだそうだ。共産主義といえどもナショナリズム。14世紀のイコン画家の物語。登場人物を把握しきれなかったが、最後に出てきた若い鐘造りが見事に鐘を完成させ、本当は自分は父親から秘伝など聞いてはいなかったのだ、と泣き崩れるところは感動的だった。ちょっとマッチョなところもあるとは思うが。
 映画のあと、渋谷に直行。Ayuo and Seashell, Debussy 2を聴く。今回はピアノに高橋アキさんを迎えた。最初のプリペアド・ピアノを交えた『Nuages』の編曲が面白かった。後半はAyuoのストリング・カルテット主体の作品がよい。途中でギターにカポをつけるのを忘れたり、よれよれのTシャツで現れたり、あいかわらずアユオさんはお茶目である。来年1月末にはPart3があるそうだ。また聴きに行こう。