EddieIzzard & 『豚と軍艦』

久しぶりに参加したWC研、原さんのホストでまず1962年生まれのイギリスのスタンドアップ・コメディアン、エディ・イザードのパフォーマンス、"Dress to Kill"。ヒトラーからアメリカまで「帝国主義」を笑いのめす。女装もなんかおじさんっぽくて笑える。これ、教材に使ってみたいなあ。2本目は巨匠、今村昌平(1926−2006)の『豚と軍艦』(1961)。同監督の作品は初めて見る。戦後の横須賀米軍基地周辺のチンピラと恋人を中心に当時の社会を映し出す。やくざは怖いがどこか笑いを誘う。全体的に実に重い主題なのだが、くすっと笑ってしまうところが多々ある。監督自身そうした作風を「重喜劇」と称したが、なるほどと納得する。それから自分が生まれた頃の映像をみて、なんと時代はおそるべきスピードで変わったのだろうと思った。きょうも収穫が多かった。ついでに、笹塚から歩いて帰ったが夜道で迷った。いったいどこを歩いているのか、見覚えのない街をてくてく1時間歩いた。ちょっと旅をしているようで楽しかった。