横浜にて/海外移住資料館&正岡子規展

 きょうは一日横浜。良く晴れて、よく歩いた。久しぶりの横浜は懐かしかった。JICAの海外移住資料館をじっくり見学した。ブラジル移民、アメリカに併合される以前に始まっていたハワイ移民をはじめ、世界各地への日系移民の歴史にふれた。明治維新後まもなくはじまり、20世紀を迎えるころから大きなうねりとなった国家的「移民」事業。その理由をもう少し知りたいと思う。戦後も移民事業は続き、1970年代の初め頃、船による移民輸送は空路に道を譲った。最後の移民船の記録は興味深かった。片道切符の命がけの旅。また、移民画家、半田知雄を知った。ゴーギャンのようなタッチ。
 がらんとしたマリンタワーの展望台から景色を眺めたあと、神奈川近代文学館まで足をのばし、正岡子規展を見る。若くして脊椎カリエスで世を去った歌人の生涯をたどった。結核に侵され喀血を繰り返しながらも徒歩旅行をつづけた子規。「病床六尺」の正岡子規は、まぎれもなく偉大なる歩行者でもあったのだ。
 プロバイダの都合でADSLから光に替える工事のために1か月インターネットが使えなかったが、きのうようやく復活した。SNSがなくても僕は生活できるなと思ったが、仕事のメールにはやはり不自由した。