マーク・ロスコ

  川村記念美術館までドライブ。マーク・ロスコを見る。ストイックでシンプルな純粋抽象画。その静謐で圧倒的なインパクトの前でわれわれは沈黙を強いられる。それは解釈の沈黙であり、視る者は画面のまえにひたすら佇むほかはない。「私の作品と、それを鑑賞する人の間には何も介入させない」と画家は言う。文化的コードの解読という夾雑物を排した画面は、われわれを広々とした自由へと導いていく。
  川村記念美術館といえば、フランク・ステラマーク・ロスコ。20世紀現代美術の質の高いコレクションを楽しむことができる。マックス・エルンストの「石化した森」の前で立ち尽くす。
  もうすぐ2歳の息子は、横山大観を気にいったようだ。何といっても数日前にその裾野に滞在した富士山と、大好きな「ばぶーん」(海)が大きく描かれているのだから。