田中功起 everything is everything

2月5日木曜日、秋葉原明治大学DC系オープンゼミで、田中功起さんの映像作品を見た。everything is everythingは傑作だ。ボールにやらバケツやらさまざまな日用品の動きが、思いもかけない新鮮な「出来事」となる。日常から「芸術」へのシフト。ささやかであるだけにいっそうスリリングな瞬間。ここにもまた「即興性」のエネルギーが露呈している。作品で使われているモノたちは、100均ショップで買い求められた「キャラクター度」が限りなくゼロに近い記号である点が大きなポイントであろう。キャラクター度がゼロであるがゆえに、それらはわずかな「変形」によって日常からの逸脱が可能な素材となる。とにかく、楽しかった。生徒を2人連れて行ったが、大きな刺激になったようだ。こういうイベントはいいな。