チューリヒ美術館展

スイスのチューリヒ美術館の所蔵作品展を観に六本木の国立新美術館に出かけた。たしかに傑作ばかりでゴージャスな展覧会だった。エルンストの「石化した森」は圧倒的だし、マグリットは自分の若さを測るリトマス試験紙である。でも解説パネルはちょっといだだけない。西洋近代絵画がこれだけ大衆化した現在にあって、高校の美術の教科書みたいな説明文はいくらなんでも...。もうひとひねり欲しかった。収穫はフェルディナント・ホドラー。とても不思議な雰囲気が漂っている。