カフェ・ズミの夕べ

中村さんの『フォークナー・ミシシッピ』出版記念会にお呼ばれして吉祥寺のカフェ・ズミへ。今福先生、星埜先生、上野先生らの貴重なお話しを聞いて、たっぷりワインを飲んだ。マスターの和泉さんの「骨の話」は面白かった。バスク文学の新星キルメン・ウリベの『ビルバオ・ニューヨーク・ビルバオ』を訳された金子奈美さんのお話しと朗読も聴けた。こいつは読まなくては!20年ほど前、バイヨンヌビアリッツをうろうろしてフランス・スペイン国境のリュヌ山に登ったときのことを思い出した。いろんな音楽が聴けたが、カエターノ・ヴェローゾがすごくよかった。ぼくは『リブロ』しか聴いたことがないが、これは心に染みいる歌だった。でも酔っぱらってCDタイトルを失念してしまった...。それにしても和泉さんのコレクションはすごいの一言に尽きる。最近ECMの最初期のLPが気になっているのだが、探してるデイブ・ホランドデレク・ベイリーのデュオのきれいなオリジナル盤が無造作に積まれてるのを見て溜息が出た。まさに宝の山だ。バール・フィリップスがここでベース・ソロのライブをやるというので是非聴きたいと思ったがすでにsold out!ああ、残念。フリージャズはこれから集中して聴こうと思っているので何度も足を向けたいが、通勤経路からずれているのがいささか辛い。