『ミグラード』ライブ

9月に入って空き時間はすべて『サルトリウス』の訳読につぎ込む毎日。でも今日はどうしても見逃せないイベントに池袋まで出かけた。勁草書房から出版される『ミグラード』刊行記念ライブ&朗読会。ミグラードとはエスペラント語で「渡り」。震災のあとに立ちあがった朗読劇「銀河鉄道の夜」がある程度完成の域に達したと古川さんの弁。渋谷や福島のライブに立ち会ってきたが、今回は京都、高知、大阪とまわった5月の関西ツアーの様子が映像で紹介されたのが貴重だった。とくに叡山鉄道の「電車ライブ」の映像がすばらしかった。脚本に加えて小島ケイタニーラブ氏の演奏(エスペラント語の歌!)CDがついている。管啓次郎さんの書き下ろし小説(!)「三十三歳のジョバンニ」、詩人が「物語」へと向かうあたらしい境地。すごく充実した2時間だった。きっとこれからDVDもあらわれるだろう。それも見たい。